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教育の側面

コンサルタントとして活動されている方とお話しすると、時々「どこまで改善の実務に介入するか」という話になります。「成果を出すために、改善の実務を一緒にやる」という方もいれば、「指導はするけど実務に手は出さない」という方もいます。

この「改善実務への介入」には人それぞれの考えがあり、唯一の答えはありません。若いコンサルタントは比較的実務の手助けに積極的な印象があります。

実態の話をすれば、計画の作成などはコンサルタントが手を出せば早く終わるのでそれだけ進みが早くなります。コンサルタント側も楽ですが、コンサルティング終了後には社内で作成・手直しができなくなるリスクがあります。
であれば「介入はしない方が良い」とも考えられますが、そうすれば進捗が遅れ中々成果が出ないという問題があります。コンサルティングに日程計画がある場合には特に悩む問題です。

コンサルタントの役割は、求められた課題の解決や利益の向上です。
しかし特に中小企業へのコンサルティングの場合、経営者を含めた社員に対する「教育」という側面があります。上記の計画作成においては「作成できるように教える」という方法です。コンサルタントは広い意味で「彼らが出来るように」しなければなりません。

正直、教育には時間と労力がかかります。しかし長期的に見て企業の状況を改善したければ、コンサルタントがいなくても改善が実施・継続されるようにしなければなりません。企業の成長は、企業内の人の成長によります。
中々語られませんが、教育はコンサルティングの重要な一面です。

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